博物館プロジェクト


いげ皿には約2000種類の図柄があります。骨董品と新古品の中間にある比較的新しい皿なので、まだ使用されているものも多いでしょう。全種類はともかく、ほとんどの図柄を蒐集することは、時間さえかければ可能だと思います。2000種類を蒐集順に500種類ずつ第1期〜第4期に分けると、第1期に3年、第2期に6年、だんだん難しくなるので第3期に12年、第4期に24年、2000種類蒐集に35年かかると予測します。先の長い話です。

2004年11月に、予定通りちょうど3年で500種類に到達し、第2期に入りました。3年で500種類ということは2日に1種類というハイペースです。これは商売人でもない限り不可能と思われるほど超人的です。1枚2000円として資金は100万円です。私がこうしていげ皿のサイトなど作っていると、値段も上がってしまう可能性があります。決していげ皿を売って儲けようと思っているわけではないので、値段は雑器の範囲内に収まっていてくれたらと思います。

個人の力は知れています。資金もそうですが、時間もありません。第2期、第3期と進めば進むほど新しいものに巡り会う機会は少なくなります。ですから、いつか「いげ皿同好会」みたいなものを作って、情報交換をしたり、余った(ダブった)図柄の交換をしたり、ひょっとしたら一緒に図録を出版したりできたらいいな、と思います。

私は古物商免許を持っていますが、ただのアマチュア蒐集家です。20代から古伊万里が好きで、お決まりの蕎麦猪口の蒐集から入門しました。途中、アンティーク家具や李朝家具などに浮気をし、鉄瓶、蛸唐草、浮世絵と寄り道し、気がつくとみんながフンと横を向くいげ皿にハマっていました。古いものは全般的に好きなので、いげ皿に一点集中とは行かないのですが、これからもいげ皿蒐集をライフワークのひとつとして行くつもりです。さて、気の遠くなるような2000種類蒐集の夢ですが、下記のような途中目標を入れています。

第1期( 〜 500)
・WEB博物館(和文)の設立
・博物館仮店舗の確保

第1期の目標はすでに終えています。WEB博物館は1-2週間ごとに更新したり、リフォームしています。また博物館仮店舗は神奈川県逗子市にある逗子マリーナ(写真:右下)の1室を購入し、いげ皿コレクションの為だけの展示部屋としました。基本的に宿泊も食事もできない状態ですが、すでに海外からもたくさんの友人が訪ねてくれました。

第2期( 501〜 1000)
・WEB博物館(英文)の設立
・博物館用地の確保と古蔵の移築

第2期には早い時期に英文WEB博物館を増設し、海外にもいげ皿ファンを増やしたいと思います。WEB博物館は100%個人の手作りですが、翻訳については外注も考えています。次に古蔵の移築を前提とした博物館用地です。いまの逗子マリーナは保管が中心で、プラスチックケ−スに詰められたいげ皿が押入れやタンスや長持ちなどの中に重苦しく置いてあります。表(壁やテーブル)に展示されているのは30〜40種類で、おおかたは眠っている状態です。古蔵は窓が小さく天井が高いので、壁面をおおきく確保できるのが長所です。それに古民家移築には興味があるのでぜひ実現したいです。ここにたくさんの同好の仲間(茶飲み友達)に集まってもらい、どうでも良い話で楽しい時間を過ごせたら幸せです。

第3期 (1001〜 1500)
・図録「いげ皿博物館」の出版

第3期には図録「いげ皿博物館」(英文対訳)をオールカラーで出版します。自費出版で50,000円の豪華本を限定100冊出したいと思います。

第4期 (1501〜 2000)
・「渡辺コレクション」として寄贈

第4期のほぼ完了時には、「渡辺コレクション」としてどこかの博物館に全部寄贈する予定です。

これら博物館プロジェクトの進捗状況や近況は日記に随時掲載していきます。賛同してくれる方、ご意見のある方はメールにてご連絡ください。

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渡辺景吾(わたなべけいご)
1953年12月長野県上田市に生まれる。現在横浜市金沢区在住。骨董蒐集歴30年。